公開日：2025/01/06 / 最終更新日：2025/01/26

思考は、空に浮かぶ雲のようなもの

私たちは毎日、たくさんの思いに囲まれています。

朝目が覚めた瞬間から、夜眠りにつくまで、頭の中にはさまざまな考えが浮かびます。

ポジティブな思いもあれば、ちょっとネガティブなものもあるかもしれません。

でもその一つひとつについて、真に受ける必要はないのです。

思考というのは、空に浮かぶ雲のようなものです。

雲を思い浮かべてみてください。

形があったり、厚く重そうに見えることもありますが、どれも一時的なものです。

勝手にあなたの前に現れて、やがて消えていきます。

私たちの思考も同じようなものです。

思考も雲と同じように、浮かんでは消えていくものです。

雲は、勝手にあなたの前に現れて、やがて勝手に消えていきます。

思考も雲とまったく同じで、じつは勝手にあなたの前に現れて、やがて勝手に消えていくのです。

ネガティブな思考を「私の思考」と捉えると、そう思った瞬間から苦しくなります。

苦しみは居心地の悪さを感じさせるので、私たちはそれを何とかしようと考えてしまいます。

しかし、それを真に受ける必要はありません。

自分で何とかしようと考える必要はないのです。

ではどうしたらよいのでしょうか？

それは、自分の思いを「雲」として眺めてみることです。

不安な思いや嫌な気持ちが湧いてきたとき、こんな風に心の中でつぶやいてみてください。

「この思いは何の意味も持たない。」

これは、その思いが「無価値」という意味ではありません。

その思いに縛られる必要がない、もっと自由になれるということを教えてくれるフレーズです。

雲を追いかける必要がないように、思いもただ流れていくものとして受け入れてみるのです。

自分で何とかしようと、その考えを握りしめたくなる気持ちを抑えて、逆にその手を放してみるのです。

思考は雲とまったく同じで、勝手にあなたの前に現れて、やがて勝手に消えていくものでしたよね？

だから大丈夫なのです。

実際にこの練習をしてみると、心がとても軽くなります。

「あんなに悩んでいたのに、なんだかどうでもよくなった」

と感じることもあるかもしれません。

それは、思いにしがみつかずに流してあげた結果です。

「この思いは何の意味も持たない。」

これを違う表現で言うと、

「この思いは、本当の私とはまったく関係ない。」

と言い換えることができます。

じつは本当に、まったく関係ないのです。

本当のあなたは、肉体に入っている小さな存在ではありません。

「この思いは何の意味も持たない。」

「この思いは、本当の私とはまったく関係ない。」

何度も繰り返すと、あなたの心はどんどん軽くなっていきます。

気持ちが楽になっていきます。

「私」と「思考」が同一化している状態は、苦しみを生み出します。

しかし「私」と「思考」の同一化を外すことができると、苦しみから解放されます。

「私」と「思考」のあいだに距離ができるほど、あなたは軽やかになっていきます。

「本当の私」と「思考」は関係ないとはっきり思えたとき、苦しみは消えるのです。

そして、もっと素晴らしいことに気づきます。

雲の向こうには、いつも青空が広がっていたことに気づくのです。

雲がどれだけ厚くても、その雲の上は必ず広い青空が広がっています。

どのような天気のときも、太陽はいつも輝いているのです。

この太陽の輝きこそ、本当のあなたの姿です。

それは自由であり、平安であり、愛であり、至福そのものです。

光輝いていないときなど、ないのです。

いつも、常に、ずっと、変わらず、光輝いているのです。

それが本当のあなたです。

雲が邪魔しているだけなのです。

思考や感情が邪魔しているだけなのです。

ネガティブな思いという雲が心の中に浮かんできたとき、こう考えてみてください。

「これはただの雲のようなもの」

「勝手にやってきたのだから、やがて勝手に流れて消えていく」

「そして、その向こうには私の青空が広がっている」

「太陽はいつのときも輝いている」と。

私たちはいつでも、自分の内にある青空を思い出すことができます。

眩しいほどに輝く光を浴びることができます。

ネガティブな思考に縛られず、自由に生きることは可能です。

日常の中で、この練習を少しずつ取り入れてみてください。

心が軽くなり、もっとリラックスして生きられるようになるはずです。

困ったときは、ぜひ試してみてくださいね。

あなたは、光そのものです。

そして愛であり、平安であり、至福です。

わたしは常に、あなたのことをそのように観ています。

わたしはあなたの本性を知っています。

今日もあなたのことを応援しています。