奇跡講座(ACIM)で語られる「天国」について
奇跡講座(ACIM)において語られる「天国」は、私たちの心の深い真実に触れるための鍵となる言葉です。
それは外的な状況や物質的な成功によって得られるものではなく、私たちの心がエゴを手放し、神との一体性を受け入れるときに自然と現れるものです。
それはこの世=相対的な世界=二元の世界のどこを探しても見つけることはできません。
天国は無限・絶対の世界=非二元の世界=純粋な一元の世界にあるものです。
天国は、分割しようのない唯一の実在であり、愛・至福・光と同じものです。
内なる平安と喜びが完全に実現されると、至福が体験されます。
内なる平安と喜びが完全に実現されるとき、あなたは至福そのものとなるのです。
至福は、分離や罪悪感から自由になることによって自然に現れます。
そして愛そのものとして存在する私たちの真の姿を認識するときに体験されます。
奇跡講座的にいうと、それは聖霊の導きによって可能となり、恐れや苦しみを超越したときに実現されます。
それは神と一つになる体験(神との合一体験)が起こり、その直接体験によってのみ、理解できるものです。
天国は、時間や空間の制約を超えた完全な存在の状態であり、そこでは神と私たちが完全に一体、イコールです。
それは愛そのもの、純粋な実在、そして永遠の真実を意味します。
「あなた」が「天国」にたどり着き、「天国に住む」という感じではありません。
あなたが天国そのもの、神そのものだった、ということを思い出す、というほうがより正確な表現です。
とにかく、分割しようのない一者しか存在していないのです。
最初から何も分離していないのです。
「それ」だけが実在しているのです。
肉体としての「わたし」も「あなた」も、本当はいないのです。
奇跡講座の序文には
「実在するものは脅かされない」
「実在しないものは存在しない」
と書かれています。
これは本当に正しいです。
奇跡講座が伝えようとしていることは、要約するとこの二文だけです。
この二文がわかれば、奇跡講座の情報はもう必要なくなります。
本当はこの二文だけで十分なのです。
天国においては、罪悪感や恐れは消え去り、すべてが赦され、調和の中に溶け込みます。
奇跡講座は、天国を私たちが「思い出す」ことのできる現実として書かれています。
これも本当に正しいです。
実在しているものは愛=至福=天国=神だけです。
それ以外は非実在=幻想です。
あなたが神との合一の直接体験をするとき、そのことがはっきりとわかります。
それは遠い未来にある目標ではなく、今この瞬間、心を静め、真剣になることでアクセス可能なものです。
あなたは今も、本当は天国にいるのです。
あなたはこの瞬間も、本当は愛そのものなのです。
それだけが実在しているのです。
天国を思い出すことは、私たち自身の本質を思い出すことに他なりません。
至福は、あなたの内側に既に存在しています。
すでにあなたは至福なのですから、本当に思い出すだけでいいのです。
というわけで、私は常に、あなたを愛そのものとして見ています。
今日もあなたのことを応援しています。
