エゴの策略に気づく
私たちが日常生活で抱くあらゆる思考の中で「無視したほうがよい思考」というものがあります。
「無視したほうがよい思考」とは、あなたの現実に何の良い影響も与えず、あなたを収縮させてしまうような思考のことです。
例えば、下記のような思考です。
● 例1 あなたの未来を不安にさせるような考え
「今のままではうまくいかない」
「私は失敗するかもしれない」
このような考えが、あなたの未来を不安にさせるような考えです。
未来への恐れや不安に基づいていますが、実際には、今この瞬間のあなたに何の影響もありません。
このような考えは「無視したほうがよい思考」です。
もしも未来に対して、あなたがこのようなことを考えていることに気づいたら、
「この考えは何の意味も持たない。それはただの恐れであり、真実ではない。」
と自分自身に伝えてあげてください。
● 例2 他人に対する批判的な考え
「あの人の態度はひどいと思う」
「彼女はいつも自分勝手だと思う」
この考えは、エゴが他人を非難し、自分の正当性を保とうとする働きです。
一見すると正しく思えますが、実際は真実ではなく、エゴによる判断に過ぎません。
このような考えも「無視したほうがよい思考」です。
もしも他人に対して、あなたがこのようなことを考えていることに気づいたら、
「この批判的な考えは何の意味も持たない。この思考はエゴが作り出した幻想でしかない。」
と自分自身に伝えてあげてください。
● 例3 過去の出来事に対する後悔や罪悪感
「どうしてあの時、あんなことをしてしまったのだろう」
「私は過去のミスで人を傷つけてしまった」
これらの考えは過去を思い出す度にあなたの心を曇らせてしまいます。
もしも過去に対して、あなたがこのようなことを考えていることに気づいたら、
「”後悔”という考えは何の意味も持たない。それは私を縛る幻想であり、今ここには何の影響も与えない。」
と自分自身に伝えてあげてください。
● 例4 自分自身への批判的な考え
「私は十分ではない」
「私は、もっと努力しなければならない」
これらの考えはエゴが作り出した自己否定であり、本当のあなたを隠そうとする働きです。
もしも自分自身に対して、あなたがこのようなことを考えていることに気づいたら、
「この自己批判の考えは何の意味も持たない。それはエゴが作り出した虚言に過ぎない。」
と自分自身に伝えてあげてください。
● 例5. 恐れや疑念に基づいた考え
「何か悪いことが起きる気がする」
「私はこれをコントロールできない」
これらの考えは未来への恐れや自己の無力感を映し出しています。
しかし実際には現実の中で何も意味を持ちません。
もしもあなたがこのようなことを考えていることに気づいたら、
「この恐れの考えは何の意味も持たない。それはエゴが私を不安にさせるために作り出したものだ。」
と自分自身に伝えてあげてください。
大切なことは、その考えを否定するのではなく、幻想に気づくことです。
エゴの策略に気づくことです。
自分の思考を観察する練習を続けると、少しずつエゴの策略に気づくことができるようになっていきます。
エゴの影響から解放され、心の中に平和と静けさを取り戻すための準備がどんどん整っていきます。
あなたの本性は、純粋な愛そのものであり、それは何があっても永遠に変わりません。
エゴは恐れ、罪悪感、分離といった変化する思考に基づくものであり、それはただの幻想にすぎません。
あなたがエゴを真実であると信じる限り、エゴは本当の現実、絶対的な真実のように見えます。
しかしその幻想を見抜いて手放すことができると、あなたはどんどん目覚めていきます。
エゴは現実そのものではなく、真実を隠すベールのような存在です。
太陽の光を隠す雲のようなものです。
雲に気づけば、雲を取り除くこともできるようになります。
なぜなら雲は幻想だからです。
あなたは太陽であり、光です。
あなたは十分に素晴らしい存在です。
どうか、そのことを忘れずにいてくださいね。
あなたのことをいつも応援しています。
