怒りはエゴが作り出した幻想 - 至福の部屋

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あなたへのメッセージ Shoichiの体験談

怒りはエゴが作り出した幻想

私たちが目にしている世界というものは、じつは自分自身の内側の思考や信念、

とくにエゴに基づいた怒りや恐れによってかたち作られています。


つまり、外の世界が怒りや不満で満ちているように見えるのは、自分の内面にある怒りや攻撃的な思考を投影しているから、というわけです。



昨年、私は不思議な体験をしました。


わたしはクルマを運転していると、なぜか至福になっていることが多いです。

昨年の秋も、至福になってクルマを運転して用事のため名古屋に向かいました。


その帰り道、クルマがギリギリすれ違うことのできるくらいの狭い道幅の信号のある交差点で、私は先頭で赤信号のため停まっていました。


信号が青に変わりましたが、私はクルマの左側を通り抜けようとする自転車がいたので、青信号になってもしばらく停まって自転車の動向をうかがっていました。


ギリギリクルマの脇を通過できるくらいの幅がありましたが、自転車は私のクルマの手前で止まりました。

私のクルマが通過するまで待ってくれようとしていることがわかり、私はクルマをゆっくり発進させました。


ほんの10~20センチくらい、じわ~っと動き出した瞬間、

「ガシャーン!!!」

と大きな音と衝撃が起こりしました。


信号の向こうからスピードを出して直進してきたクルマと、私のクルマのウインカー同士が、思いっきり接触してしまったのです。


至福になっていた私は、夢の中にいるような感覚で、

「ああ、ここで事故することになるんだな~。」

と、まるで他人事のように思いました。


相手のクルマは見るからに高級で大きな白色のセダンで、最近発売されたばかりの新車でした。

相手はすぐに車から降りてきて、


「てめー、よくも俺のクルマにぶつけやがったな!」

「ぶっ●すぞ!!!」


と私のクルマの窓をガンガン叩きました。


わたしは不思議なことに、まったく動揺せず、怒りも湧かず、恐怖も感じませんでした。


「この状況で相手(私)が100%悪いみたいに思えるなんて、すごいな~。」

と私は感心しました。


高級セダンを運転していた人は、身なりはピシッとしていましたが、普通の人は絶対に着ないような柄のシャツを着てサングラスをかけていました。

私の勝手な憶測ですが、身分の高そうな反社会的な雰囲気の方でした。


「こういう感じの人って、今までどのように生きてきたんだろう?」


私は無表情で相手の目をまっすぐ見ていました。


「てめー、早く降りてこい!」

「絶対に許さねーからな!!」


高級セダンさんは、めちゃくちゃ怒っていました。


この間、ほんの1~2分の出来事ですが、とても交通量の多い交差点だったので、あっというまに大渋滞になってしまいました。


私はクルマから降りて

「ここでは周りの方の迷惑ですから、少し移動しましょう。」

と提案しました。


道のとなりがホームセンターの駐車場だったので、私はそこに移動したほうが良いと思ったのです。


「逃げたら●すからな!!!」


と高級セダンさんは怒鳴るように私に言い、スマホでカシャカシャと、私と私のクルマを撮影しだしました。

逃げるつもりはありませんでしたが、私は確かに、逃げられなくなりました。


私はずっと夢を見ているような感覚で、まったく動揺しませんでした。

「こういうときでも、動揺しないんだな~。」


と、私はどこまでも他人事のような、不思議な、とても安らいだ穏やかな境地にいました。



私は自分のクルマに乗り込み、ホームセンターの駐車場の入り口に向かいました。

しかし入ろうと思ったところは「出口専用」と書かれており、入ることができませんでした。


しかたなく、次の道で曲がろうと思ったのですが、一方通行で曲がることができませんでした。

次の道でようやく曲がることができましたが、曲がった道の先には大きな警察署がありました。


私は警察署を見た瞬間、ホームセンターの駐車場ではなく、ここで話そうと思いました。


しかし、約束した場所から少し離れてしまったので、もしかしたら高級セダンさんが心配して探しにくるかもしれないと思い、


あえて警察署には入らず、手前の車道にクルマを停めて、高級セダンさんが探しにきたら、すぐにわかるようにしました。


警察官の方は、すぐに駆け付けてくれました。

私は接触事故の状況を説明し、警察官の指示に従いました。


「それで、どこが破損したのですか?」

と聞かれたので「この右のウインカーです」と言いながらウインカーを指さしました。


すると不思議なことに、ウインカーは破損していませんでした!

まったくの無傷でした。


「あれ?傷がない!」

私は驚きました。


「いや、確かにガシャーンという大きな音と衝撃があったのです。」

と再度 警察官に説明しましたが、本当にどこにも傷はないのです。


「相手は、今どこですか?」

というので、場所を説明しました。


「すぐに見てきます。」

と警察の方は現場に向かいました。


そしてすぐに戻ってきて

「どこにも、誰もいませんよ?」と言いました。



「傷もない、相手もいない、ではねえ・・・。」

「一応、受け付けたかたちにしておくけど、相手が名乗り出てくれないとどうしようもないかな。」


警察の方はそのように私に告げて、警察署に帰っていきました。


結局、この出来事はそれっきりで、警察署からも高級セダンさんからも連絡はありません。

もちろんウインカーも無傷のままです。



奇跡講座では、外側の世界が怒りや不満で満ちているように見えるのは、

自分の内面にある怒りや攻撃的な思考を投影しているからだと書かれていますが、


私はこのような自分の体験を通じて、

外側の世界がどれほど怒りで満ちているように見えたとしても、

そもそも自分の内側に怒りがなければ、投影は展開していくことなく消えていくのだと思いました。


怒りはエゴが作り出した幻想であり、現実ではありません。

自分の内側に怒りがなければ、どのような状況であっても心穏やかにいられるのです。


少し前に、私は感情を池の魚に例えましたが、

池に”怒り”という魚がいなければ、外側に怒りの感情が現れることはないのです。



私はほんの数年前、アイデンティティのお引越しが起こる前まで、ずっと鬱で、ずっと怒りに満ちていました。


外側の世界は私を怒らせ、私を悲しませ、私を苦しめ、絶望させるような出来事ばかりでした。


どんなにがんばっても抜け出すことができない、地獄のような状況が10年以上続きました。


もしかすると、数年前の私と同じ状況の方がいらっしゃるかもしれません。


絶望しかかっていたとしても、あきらめないでください。

あきらめる必要はありません。


私はあなたに光を届けます。

あなたに光が届くまで、光を送ります。


あきらめなければ、転換点が、かならずやってきます。

あきらめる必要はありません。


あなたの本性は光です。

あなたのことを、今日も応援しています。

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