悟りに近い人の特徴
悟りに近い人の特徴は何ですか?と質問されることがあります。
いろんな方々とお話ししてきましたが、悟りに近い人には明らかな特徴があります。
その中の一つは、「よそ見をしなくなる」ということです。
それは、この「現実のように見える夢の世界の生活」を良くしようとは思わなくなるということです。
悟りに近い人たちは、最初からそうだったわけではありません。
彼女たちは、それらをすべてやったことがある人たちです。
彼女たちは、この「現実のように見える夢の世界の生活」を良くできると思い、あらゆることを試してみた人たちです。
すべてやってみて、その結果、それらはほとんど無に等しいということがわかった人たちです。
ほとんど意味がないということを悟った人たちです。
悟りに近い人たちは、神に向かうことだけを考えています。
すべての源である神の王国に入っていくことだけが、唯一自分にとっての救いであると明確になっているのです。
だからこそ、悟りに近い人たちは横道にそれることがないのです。
これは「ものすごくストイックになれ」と言っているのではありません。
日々の生活を楽しんでいいし、遊んでもいいのです。
それでも、彼女たちは横道にそれないのです。
彼女たちはこの世を幻想として見抜いており、神の王国に向かうことに専念している人たちなのです。
この「現実のように見える夢の世界の生活」を良くしようとすることとは、
たとえば――
高次元の世界だとか、
引き寄せの法則だとか、
自己実現するだとか、
潜在意識を使って望みを叶えるとか、
自分を進化・成長させるとか、
この世の仕組みや宇宙の秘密を暴こうとすることなど・・・。
そういったことに、興味がなくなっている人たちです。
悟りに近い人たちは、そのようなものに見向きもしません。
近づこうとしません。
近づいたと思ったら、すぐに離れようとします。
彼女たちは、それらは波打ち際の砂浜で、砂のお城をつくるようなものだと分かっているのです。
砂漠で見える蜃気楼の水を求めるようなもので、どこまで行っても求めたものは得ることはできない幻想だと体験を通じて知っているのです。
彼女たちも、はじめはこの現実の中で探求することに一生懸命な人たちでした。
そして数年間、数十年間という時間とお金とエネルギーを費やして、それらは最終的にほとんど収穫がないということを、嫌というほど味わった人たちです。
そのような人たちは、光の方だけを見るようになります。
そのような人たちだけが、何が光なのかはっきりと見えるようになるのです。
悟りに近い人たちは、この世に嫌気がさしています。
この世は狂っていると、はっきりと認識しています。
そのような人たちの関心ごとは「どうすれば幻想を取り除くことができるのか?」です。
だからこそ、もう迷いません。
幻想が見せてくる、あらゆる誘惑のような、蜃気楼のような誘いをすべて断ち、神の光だけを求めようとするのです。
そのような人たちは、悟りにとても近い存在です。
さらに悟りに近い人たちは、すべてを捨て去る準備ができている人たちです。
彼女たちのテーマは、
「執着を手放すこと」
「エゴを手放すこと」、
「ネガティブな感情を手放すこと」
などです。
悟りに近い人たちは、終活(死ぬ準備)をしている人と似ています。
彼女たちは、すべてを置いて天高く舞い上がりたいと考えています。
その道は正しい道です。
それだけが、唯一の出口につながる道だからです。
そして、その出口はもう近いのです。
悟りに近くない人たちは、こういう話をすると「そんなことできません」と言います。
あるいは「もっと楽な道があるはずです」などと言います。
悟りに近くない人たちは、
「私はもっと楽しみたいです」
と言いながら苦しみ、
「私はもっとやりたいことがあるんです」
と言いながら痛い目に遭うのです。
(まあ、それはそれで大切なことなのですが・・・)
しかしそれは、牢屋に入っていながら、牢屋の中で幸せになろうとしているようなものです。
本当は、牢屋から出ることを考えたほうが良いのです。
牢屋から出ようとすることだけに集中したほうが良いのです。
牢屋から出ようとすることだけが、本当の救いなのです。
そしてそうすることで、想像のはるか上をいくような自由と幸福とやすらぎを手に入れることができるのです。
何もかも手放していく道こそが、自由と幸福とやすらぎを手に入れることができる道なのです。
(多くの人は、すべてがあべこべになっていることに気づいていません)
光を選択する道――それは奇跡の道です。
それは、あなた自身を救い出す道です。
あなたを救い出せるのは、あなただけです。
あなたは、奇跡の道を選択することができるのです。
面白いことに、何もかも捨て去ると、不幸になるのではなく、今までよりもはるかに幸せになります。
かつてないほどの豊かさが入ってきます。
かつて味わえなかったほどの光が差し込んできます。
幸せなど求めなくても、過去最高に、勝手に幸せになる道です。
悟りに近い人たちは、いずれ永遠の幸せの世界に入っていきます。
永遠の至福そのものになっていきます。
悟りに近い人たちは、愛そのものになりながら、この人生を生きるようになります。
この人生にいながら、この人生にいない人生を送るようになるのです。
それは愛と光の人生です。
それは甘美で至福な人生です。
あなたは愛・光・至福なのですから、それは当然のことです。
今日もあなたのことを応援しています。
